幻想的なクラゲの世界
山形県鶴岡市に、くらげの展示種類数世界一（60種以上）という楽しい水族館があります。
鶴岡市と言うあまり交通の便が良いとは言えない所（失礼！）にもかかわらず、老若男女、年間50万人以上が訪れるという大人気の水族館です。
その名は加茂水族館。この水族館の歴史は古く、なんと昭和5年に地元の温泉組合が設立したのが始まりと言われています。
その後、紆余曲折を経て、さらに老朽化による閉館の危機にも会うさなか、偶然スタッフ（現、奥泉和也館長）が水槽にくらげの赤ちゃんがいるのを発見し、それを展示したところ大人気になり、劇的な復活のヒントとなりました。そしてその後、地域と行政と市民が連携して、新しくおしゃれなくらげ水族館として再出発することになったという、非常にドラマチックな水族館でもあります。
ところでそのくらげですが、なんと動物性プランクトンなのです。そして、自分よりも小さいプランクトンを食べて自らはあまり動くことなく、ただただゆったりと生活しているのだそうです。
この水族館の自慢は、なんといっても「クラゲドリームシアター」です。直径5m、水量40tの美しい円形型水槽で、中には約10,000匹のミズクラゲが漂っています。（このミズクラゲはすべてここで繁殖させたものだそうです）
深海を思わせる深いブルーの明かりに照らされて悠然と漂うくらげの姿を見ていると、しばし現実を忘れ自分も海の生き物になったような錯覚すら覚えます。この幻想的な「クラゲシアター」、一見の価値ありです。ぜひ一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
参考：ぐるたび https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_199/
Wikipedia 鶴岡市立加茂水族館 https://ja.wikipedia.org/wiki/
動画
※音が出ますので注意してください。
